■ブランディングの時代におけるVIシステムの役割
時と共にデザインを取り巻く環境や考え方も少しずつ変化し、今や企業をブランディングしてゆく、という考え方は、経営戦略上、必要不可欠な無形資産、と位置づけられるようになりました。
各企業はそれぞれ、消費者にぜひとも知ってもらいたい得意とする分野を持っています。それと同時に、送り届けたい会社のイメージというものもあるはずです。では、それらの要素をどのようにして、消費者の心にさりげなく根付くように伝えることができるでしょうか?企業のブランディングは、こうしたことを考察し具体化してゆく過程により、成し遂げられてゆくのです。企業・事業・店舗・商品等、各カテゴリーのブランド構築によって、総合的な企業のブランド性に大きな影響をもたらしますので、各企業にとって今やブランディングは、避けて通れない非常に重要で大切な活動となっています。(企業によって様々な体系があり、導入時には多様性に富んだブランディングが必要となることでしょう。)
ブランディングという大きな枠組みの中で、 企業はCI(Corporate Identity)を導入して、自社を評価し、理想とする企業イメージに近づくのを阻んでいる問題点を明確にし、企業理念の再調整や組織の再構築を行ない、各社員もその理念を共有し、企業の内面的な改革を進めてゆくことになります。
さらにCIを支えるもう一つの重要な分野として、企業の外面的な改革を目的とする分野があります。それが、VI (Visual Identity)視覚的表現の統一です。発せられるイメージが毎回異なる印象を与えるものだとすれば、ブランドを好ましいイメージに築き上げてゆくことは難しくなります。企業のブランドとしてのイメージをふさわしいものにしてゆくためには、お客さまの目に届く様々な視覚情報(例えばマークやロゴタイプ、サブエレメント、カラー、指定書体、Webや印刷物、等)に、どれほど統一感を持たせることができるか、この点が鍵となります。そこでVIシステムを導入して、企業の思いを反映させたマークやロゴを使用して視覚的表現の統一を図ることにより、企業としての外面的なブランドイメージを飛躍的に高めることができるのです。
■市橋デザインルームのコンセプトとスキル
企業をブランディングしてゆくというこの壮大なプロジェクトの中で、市橋デザインルームがお手伝いしているのは、主にVIシステムの分野です。まずはご依頼いただくクライアントの情報をしっかりとお聞きし、その理念やご要望を把握致します。ご依頼の規模によっては競合他社のリサーチも行い、この企業に取って、消費者に送り届けるべき一番ふさわしいイメージとは何か、深く考察した上で制作作業に入ります。さらに先進性、信頼性、個性、最良のアイデアで制作を進めてゆきます。単に短期的にインパクトを与え、その後廃れてしまうような短命なデザインではなく、クライアント企業の本質を考慮した長期的な使用に耐えられる魅力的なデザインを目指します。そのためには完成したデザインの中に“美しさ”を感じ取ってもらう必要があります。それはマークやロゴのエレメント細部に渡る高い完成度を追求する姿勢によって生まれます。こうしたこだわりによって生み出された“美しさ”を大切にしたデザイン、市橋デザインルームはそれを皆様にご提供致します。
長年タイプフェイスのデザイン及び制作を担当してきた当方は、書体デザインの基礎、及び専門的知識を習得しており、アドビ・イラストレーターのベジェ曲線を、自由に繊細に、そして正確に操れる技術をマスターしています。さらに当方は、ゼロから自分で制作することをモットーとしており、当方が作り出した線以外を使用することはありません。(つまり、アウトライン化した既存フォントのデッドコピーや改変を行なってロゴに使用することはありません。)従って他の文字制作者及び権利者の知的財産権を侵害する可能性は限りなく低くなりますので、企業の方は安心してご依頼いただくことができます。 |